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アキレス腱周囲炎を治すために大切な3つのこと

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足首の後ろ側が痛くて、毎朝の一歩目がつらい。そんな経験、ありませんか?ランニングや長時間の立ち仕事のあとにかかと周辺がじわじわと痛む、あるいは「少し休んだら治るだろう」と思っていたのに、なかなか良くならない。

もしかしたら、それはアキレス腱周囲炎かもしれません。

実はこの症状、放っておくほど慢性化しやすく、対処のタイミングがとても重要なんです。今回は、アキレス腱の痛みで悩んでいる方に向けて、原因から具体的な対処のポイントまで、整体師目線でお伝えしていきます。

院長:佐藤

「少し休めば治るだろう」と思って無理をして、気がついたら半年以上痛みが続いている、という方がとても多いです。早めに正しい対処をすることが、早期回復への近道だと実感しています

目次

アキレス腱周囲炎とはどんな状態なのか

アキレス腱周囲炎は、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨をつなぐアキレス腱、そしてその周辺の組織に炎症が起きた状態です。アキレス腱そのものが傷んでいるケースとは少し異なり、腱を包み込んでいる周囲の組織が繰り返しの負荷によってダメージを受けることで、じわじわと痛みが出てきます。

スポーツをされている方、特にランニングをよくされる方に多い症状ですが、普段あまり運動していない方でも、急に歩いたり走ったりした際に発症することがあります。また、立ち仕事の多い方や、中高年になってから健康のために運動を始めた方にもよく見られます。

一度慢性化してしまうと、治療に数ヶ月以上かかることも珍しくないため、「なんか痛いな」と感じたら、早めに向き合うことがとても大切です。

どんな症状が出るのか

アキレス腱周囲炎の症状には、いくつかの特徴的なパターンがあります。朝起きて最初の一歩を踏み出したときにかかと周辺に痛みが走る、というのが代表的なサインです。

ランニング開始直後は痛むが、体が温まってくると痛みが和らいでくるというケースも多く、「走れるから大丈夫」とそのまま続けてしまう方が少なくありません。しかし、それが慢性化の大きな原因のひとつになっています。

また、かかと周辺を指で押すと痛みがあったり、腫れている感じがしたりすることもあります。階段の上り下りや坂道が特につらいという方も多いです。

放置するとどうなるのか

初期のうちは運動時だけの痛みでも、適切な対処をせずに放置していると、安静にしていても痛みが続く状態になっていきます。さらに悪化すると、日常的な歩行や立ち仕事にも支障をきたすようになることがあります。

最も避けたいのは、アキレス腱断裂のリスクが高まることです。炎症が長期化するとアキレス腱そのものの組織が弱くなり、断裂が起こりやすい状態になってしまいます。断裂すれば手術が必要になり、スポーツへの復帰まで非常に長い時間がかかります。

痛みをかばって歩き続けることで、膝や股関節、腰への二次的な負担も生じやすくなります。「足首だけの問題」と思っていたのに、いつの間にか腰痛まで抱えてしまったという方もいらっしゃいます。

なぜアキレス腱周囲炎は起こるのか

「運動のしすぎだから安静にすればいい」「ストレッチが足りないからだ」と単純に決めつけてしまうと、なかなか根本から改善しない原因になります。その方の体の状態や生活習慣、運動習慣によって、原因は人それぞれに違うと感じています。

主な原因として考えられること

アキレス腱周囲炎を引き起こしやすい要因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • ランニングや跳躍系スポーツなど、繰り返しアキレス腱に負荷がかかる運動
  • 急激な運動量の増加(月間走行距離が急に増えたなど)
  • ふくらはぎや股関節まわりの筋肉の硬さ・柔軟性の低下
  • 足に合っていない靴や、クッション性の低下した靴の使用
  • 加齢による筋力・腱の弾力性の低下
  • 体重増加による足への負担の増大
  • 骨盤や背骨のゆがみによる歩行バランスの乱れ

これらの要因が複合的に絡み合うことで、アキレス腱周辺への負担が蓄積され、やがて炎症として表れてきます。どれかひとつだけが原因というケースは、実は少ないと思います。

見落とされがちな「体全体のゆがみ」との関係

アキレス腱の痛みというと、足首まわりだけに目が向きがちですが、実は骨盤のゆがみや背骨のバランスの乱れが、足への負担を増大させているケースが多く見られます。

たとえば骨盤が傾いていると、左右の足への体重のかかり方に偏りが生まれます。その結果、片側だけアキレス腱に過剰な負荷がかかり続けることになります。局所だけをケアしても、根本の体のバランスが整っていなければ、同じ場所に繰り返し負担がかかり、再発を招くことになります。

一般的な治療法とその限界

病院や整形外科に行くと、アキレス腱周囲炎に対して次のような対応が行われることが多いです。それぞれに意味はありますが、一方でいくつかの限界もあります。

一般的な対応 効果 限界・注意点
安静・運動中止 急性期の炎症を抑える 筋力低下、精神的ストレス。根本原因は解消されない
アイシング 腫れ・痛みの軽減 慢性期には効果が限定的
消炎鎮痛薬・湿布 痛みを一時的に抑える 長期使用で胃腸障害のリスク。根本解決にならない
サポーター・装具 患部の保護・安定 依存すると周囲の筋力が低下し、再発しやすくなる
ステロイド注射 強い抗炎症効果 繰り返すと腱が弱くなり断裂リスクが上がる

整形外科で「安静にしてください」と言われてもなかなか改善しない、という方がいらっしゃいます。それはおそらく、体の根本的なバランスの崩れや、生活習慣上の問題が取り除かれていないからだと考えています。

自分でできるセルフケアについて

すでに痛みが出ている方が自宅でできることとして、いくつかのケアが有効です。ただし、これらはあくまでも「補助的なケア」であり、根本改善につながるものではないことをあらかじめお伝えしておきます。

ふくらはぎのストレッチ

アキレス腱への負担を軽減するうえで、ふくらはぎの柔軟性を高めることはとても重要です。壁に手をついてカーフストレッチ(ふくらはぎを伸ばす動作)を1日数回行うことで、アキレス腱にかかるテンションを和らげることができます。

ただし、痛みが強い急性期に無理にストレッチをすると炎症を悪化させることがあります。強い痛みがある時期は無理せず、まずは安静を優先してください。

アイシングのタイミング

運動後や長時間の立ち仕事のあとに熱感や腫れを感じる場合は、10〜15分程度のアイシングが有効です。ただし、長時間冷やしすぎると凍傷になることがあるため注意が必要です。

慢性期(痛みはあるが熱感は落ち着いている状態)には、逆に温めて血流を促すことが有効な場合もあります。

インソールや靴の見直し

クッション性が低下した靴を使い続けていると、アキレス腱への衝撃が増します。かかとにクッションのあるインソールを活用することで、日常生活での負担を軽減することができます。

靴選びや歩き方のクセは、再発予防にも直結する重要なポイントです。自分では気づきにくい部分ですので、専門家に確認してもらうと確実です。

根本改善のために大切なこと

セルフケアに取り組んでも「なかなか治らない」「改善してもすぐ再発する」という場合、体の根本的なバランスが整っていない可能性があります。

アキレス腱周囲炎を根本から改善するには、まず「なぜその人にその症状が起きているのか」という原因を丁寧に見極めることが必要です。同じアキレス腱の痛みでも、原因が違えば施術の内容も変わってきます。

当院では、姿勢分析・関節の動きの検査・整形外科的な徒手検査を組み合わせた独自の検査を行い、痛みの根本にある原因を特定したうえで施術を進めていきます。骨盤や背骨のバランスを整えながら、アキレス腱周辺への負担そのものを減らしていく、そういったアプローチを大切にしています。

よくある質問

アキレス腱周囲炎は自然に治りますか?

軽度であれば、安静にすることで改善することもあります。ただし、原因となる体の問題が残ったまま運動を再開すると再発しやすく、慢性化してしまうことが多いです。早めに対処することが最善です。

治るまでどのくらいかかりますか?

症状の程度や原因によって異なりますが、軽症であれば2〜6週間程度、慢性化していれば数ヶ月以上かかるケースもあります。早期に適切な対処をするほど、回復までの期間は短くなります。

スポーツはいつから再開できますか?

痛みがなくなり、体の状態が十分に回復してから段階的に復帰するのが基本です。痛みが消えた時点で体の根本的な状態が改善しているかどうか確認することが、再発予防のうえで欠かせないポイントです。

アキレス腱炎との違いはなんですか?

アキレス腱炎はアキレス腱そのものに炎症が起きている状態で、痛みの場所が比較的固定されています。一方、アキレス腱周囲炎は腱を包む組織の炎症で、足首を動かすと痛みの場所が少し移動することが特徴です。症状の出方や治療のアプローチはほぼ共通している部分が多いです。

アキレス腱の痛みで一人で悩んでいる方には、ぜひ早めに相談していただきたいと思っています。柔道整復師として30年以上の臨床経験の中で、「もう少し早く来てくれていれば」と感じたケースを何度も見てきました。痛みを我慢して無理を続けることで、回復に要する時間がどんどん長くなってしまうからです。どんな状態でも、まずは一度ご相談ください。あなたの体の状態を丁寧に確認したうえで、最適な対処法を一緒に考えましょう。

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院長:佐藤

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