
院長:佐藤お気軽にご相談ください!


走っていると膝の外側がじんわり痛み出し、休むと落ち着くのにまた走り出すと同じ場所がぶり返す。ストレッチをしても数日でまた痛みが戻ってくると、このまま練習を続けてよいのか迷う方もいると思います。
サトウ整体院・高岡本院の佐藤です。この記事では、腸脛靭帯炎で迷ったときに、家で確認できること、無理に走らないほうがよい状態、相談を考えたいタイミングについてお話しします。
先に全体像を確認したい方は、腸脛靭帯炎の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、日常で確認しやすいポイントから順にお伝えします。



まず痛みの出方から確認しましょう
この痛み方には、いくつかの共通したパターンがあります。
走り始めは平気でも、5~6キロ前後を過ぎたあたりから膝の外側にピリッとした痛みが出るという方は少なくありません。歩いているときや座っているときは痛みが引くため、つい様子を見てしまいがちです。
ただ、走行距離が同じところで痛みが出るのであれば、太ももの外側から膝にかけて伸びる腸脛靭帯と骨の間で摩擦が起きているという見方もできます。距離を減らせば一時的に楽になっても、原因がそのままだと同じ場所がまた痛みやすくなります。走るときの膝の入り方や骨盤の向きが影響していることも少なくありません。
太もも外側のストレッチだけでは、痛みが繰り返される方もいます。
実は、腸脛靭帯そのものは伸び縮みしにくい組織のため、そこだけを伸ばそうとしても負担が十分に減らないことがあります。痛みの出ている場所と、負担が集まっている場所が違うケースも多いのです。長く走ってきた方ほど、この違いに気づきにくい傾向があります。
股関節の外側にある筋肉の使い方や、骨盤の傾き、走るときの膝の入り方まで含めて確認すると、なぜその場所に負担が集まりやすいのかが見えてきます。ストレッチはあくまで自宅ケアの範囲のひとつと考えておきたいところです。毎日同じ角度で伸ばしているだけでは、負担の元まで届かないこともあります。
大会前に距離や回数を急に増やすと、痛みが出やすくなります。
週の練習量を短期間で増やした、坂道やアスファルトの練習を増やしたといった変化があった時期は、腸脛靭帯への負担も一緒に増えていることが多いです。O脚傾向や足の柔軟性の低さが重なると、さらに負担がかかりやすくなります。
シューズのすり減り方が左右で違う場合も、走り方の癖が偏っているサインのひとつです。練習内容と道具の両方から、負担の増え方を確認しておきたいところです。仕事や送迎などで座っている時間が長い方は、股関節が硬くなりやすい点も見ておきましょう。
痛みを避けようとするうち、走り方そのものが変わってしまうことがあります。
痛む側の着地を軽くしよう、膝を伸ばしすぎないようにしようと無意識にかばって走ると、反対側や股関節、腰にまで負担が広がることがあります。痛みをかばう歩き方が習慣になると、痛みが治まった後も違和感が残るケースもあります。
大会が近いと練習を止めたくない気持ちが強くなりますが、かばい方が定着する前に見直しておくと、回復にかかる期間も変わってきます。日常の歩き方にも、その癖が出ていないか気にかけておきましょう。
自宅ケアの範囲には、進めてよいものと控えたほうがよいものがあります。
痛みが軽く、熱っぽさや腫れがない場合は、太もも外側や股関節周りの軽いストレッチ、アイシングから始めてみてください。走った直後に痛みが強く出る場合は無理に走らないことが、悪循環を避ける第一歩になります。
一方で、膝の外側が熱を持っている、押すと強く痛む、腫れがはっきり分かるといった状態は、無理に触らないほうがよいでしょう。自己流で圧をかけ続けると、炎症が長引く場合もあります。
正直に言うと、痛みが軽いうちは様子を見たくなる方が多いのですが、同じ距離で毎回痛みが出るなら、一度状態を確認したいところです。
症状の程度によって、確認先を分けて考えると進めやすくなります。
膝の外側が熱を持つほど腫れている、安静にしていても痛みが引かないという場合は、医療機関へ相談したほうがよい状態です。医療機関では、炎症の程度によって消炎鎮痛剤やコルチコステロイド注射などの対応が説明されることがあります。
痛みの程度や治療の進め方は状態によって判断が変わるため、詳しくは医療機関で確認してください。走る量を戻すタイミングについても、医師の説明に従っておくと安心です。自己判断で早く戻しすぎると、再び炎症が強まることもあります。
強い炎症がなく、走るたびに同じ場所が痛む、フォームや体の使い方に心当たりがあるという場合は、股関節や骨盤の動き、歩き方の癖を確認する視点が役立ちます。
数々のご相談の中でも多いのが、ストレッチだけでは改善しきれず、繰り返す痛みに悩まされるという声です。負担が集まりやすい体の使い方まで確認すると、練習の組み方も見直しやすくなります。
大会までの残り期間によって、練習の調整の仕方も変わってきます。
本番まで時間がある場合は、距離を一時的に減らしながら股関節周りの筋力を高める期間として使えます。本番が近いのに毎回同じ場所が痛む場合は、練習量より走り方の確認を優先したほうがよいでしょう。
痛みが出るペースや距離が分かっていると、練習の組み方だけでなく、相談する目安も決めやすくなります。無理に距離を伸ばすより、痛みの出方を基準に調整するほうが遠回りになりにくいでしょう。
痛みが落ち着いた後も、走り方をそのままにすると同じ場所が痛みやすくなります。
股関節の外側や殿部の筋力が不足していると、膝が内側に入りやすくなり、腸脛靭帯への負担が増えることがあります。軽い筋力トレーニングを取り入れながら、着地のときに膝が流れていないか確認しておきましょう。
シューズの選び方や片減りしていないかという点も、繰り返す痛みを避けるための手がかりになります。足指の使い方や着地の位置まで含めて見直すと、負担の集まり方も変わってきます。インソールを合わせる際も、痛みの出方を基準に選んでおくとよいでしょう。
腸脛靭帯炎は、安静やストレッチだけで済ませようとすると、練習量を戻したときに同じ場所が痛みやすい症状です。痛みの出方や練習の変化を振り返ることが、繰り返しにくい状態を目指す助けになります。
今日からできることとして、痛みが出た距離や場面を記録しておく、シューズの減り方を確認する、股関節周りを軽く動かしておくことから始めてみてください。小さな確認の積み重ねが、大会までの練習にも役立ちます。
骨盤の歪みや歩き方の癖まで含めて確認したい方は、サトウ整体院・高岡本院へお気軽にご相談ください。

