
院長:佐藤お気軽にご相談ください!


台所に立つたびに足が重だるくなったり、仕事の後半になると足の裏やふくらはぎがズキズキしてきたり。そんなお悩みを抱えていませんか?じつはその痛み、単なる疲れではなく、神経が関係していることがあります。
今回は、坐骨神経痛と「立っていると足が痛くなる」という症状のつながりについて、柔道整復師の立場からできるだけわかりやすくお話しします。
私自身、臨床経験30年以上、多くの方の足の痛みや下肢のしびれに向き合ってきました。同じような症状でも、原因はひとりひとり異なります。まずはその「なぜ?」を一緒に考えてみましょう。


立ち仕事や台所仕事のあと、足が痛くて困っているという方が本当に多く来院されます。「歳だから仕方ない」と諦めていた方が、原因を特定して施術を受けることでしっかり改善するケースを何度も目にしてきました。あなたの痛みにも、きちんとした理由があるはずです
足の痛みが「立ったとき」や「立ち続けたとき」に出やすい場合、身体の中で何が起きているのでしょうか。よくある原因として、筋肉疲労・血行不良・神経への圧迫の3つが絡み合っていることが多いです。なかでも、腰から足にかけてのルートを通る坐骨神経が刺激されるケースは非常によく見られます。痛みの場所が「足だけ」であっても、その原因が腰や骨盤にある場合は少なくありません。
坐骨神経は、腰椎(腰の骨)から出発して、お尻・太もも裏・ふくらはぎ・足の裏へと続く、人体で最も長く太い末梢神経です。この神経が何らかの原因で圧迫や刺激を受けると、足に電気が走るような痛みやしびれが生じます。
重要なのは、「坐骨神経痛」という言葉は病名ではなく、「症状の呼び名」ということです。その背景には椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・梨状筋症候群・骨盤のゆがみなど、さまざまな原因疾患が潜んでいます。
座っているときは比較的楽なのに、立ち上がると足が痛くなる。この「立位での悪化」にはいくつかの理由があります。
まず、直立姿勢では腰椎(腰骨)への垂直方向の負荷が最も高まります。すでに椎間板が傷んでいたり、脊柱管が狭くなっていたりすると、この負荷が神経への圧迫を強めてしまいます。次に、長時間立ち続けると抗重力筋(背中・お尻・ふくらはぎなどを支える筋肉)が疲弊して、骨盤や腰椎のアライメント(位置関係)が崩れやすくなります。その結果として神経の出口が狭まり、痛みやしびれが誘発されるのです。
台所作業や立ち仕事の途中で「もう限界…」と感じてしまうのは、あなたの体がその負荷に耐えられなくなっているサインかもしれません。
坐骨神経痛はさまざまな形で症状が現れます。「足が痛い」という一言で片付けてしまいがちですが、痛みの出方や場所・タイミングをよく観察することが原因特定への第一歩になります。以下のような症状に心当たりはありませんか。
特に「歩くと痛くなり、休むと楽になる」という間欠性跛行(かんけつせいはこう)は、脊柱管狭窄症に特徴的な症状です。「年齢のせいで足腰が弱った」と思い込んでいる方の中に、この症状が原因で歩行距離が短くなっているケースが多く見られます。
立ち仕事をされている方や、毎日台所に長く立つ主婦の方は、「仕事だから仕方ない」「家事をしているから当たり前」と症状を受け流してしまいがちです。しかし、ここが非常に大切なポイントです。
筋肉疲労による足の重だるさは、一晩休めばある程度回復します。でも翌朝になっても足のしびれや痛みが残っていたり、だんだん症状の出るタイミングが早くなっていたりするなら、それはただの疲れではありません。神経への持続的な圧迫が起きているサインである可能性が高いのです。
放置すると神経への圧迫が慢性化し、しびれや痛みが広範囲に広がっていきます。さらに進むと、脳が「痛み」そのものを記憶してしまう慢性疼痛へと移行するリスクもあります。こうなると、原因を取り除いても痛みがなかなか消えない状態になってしまいます。
開院以来、多くの坐骨神経痛の方を診てきて、ひとつ確信していることがあります。それは「坐骨神経痛の原因は単純ではない」ということです。以下のような要因が複雑に絡み合っていることがほとんどです。
これらが絡み合っているからこそ、「筋肉をほぐすだけ」「湿布を貼るだけ」といった対処では根本的な改善にはつながりません。原因を正確に把握しないまま施術を続けることは、改善を遅らせるだけでなく、症状を悪化させるリスクもあります。
長時間立ちっぱなしになる仕事をされている方に特に多いのが、梨状筋症候群という状態です。お尻の奥深くにある梨状筋という筋肉が緊張・肥大することで、すぐそばを通る坐骨神経を圧迫します。
この場合、腰そのものには大きな問題がなくても足やお尻に強い痛みが出ます。整形外科でレントゲンやMRIを撮っても「異常なし」と言われるケースがあるのも、この梨状筋症候群の見落とされやすい特徴のひとつです。
台所に立つとき、無意識に腰を反らせた姿勢になっていませんか?シンクの高さが合っていないと、前傾または反り腰姿勢が強制されます。反り腰は腰椎の後方(後ろ側)を狭め、そこを通る神経根への圧迫を増強させます。長年の習慣として身についた姿勢のくせが、気づかないうちに神経を傷めていることがあります。
整形外科を受診してレントゲンを撮ったけれど「骨には問題ない」と言われた。それでも痛みは続いている。そういう方がじつはとても多いのです。
レントゲンで映るのは骨の形状だけです。筋肉の状態・神経の圧迫具合・骨盤のゆがみ・関節の可動域の制限といった情報は、レントゲン単体では見えてきません。「異常なし=治療の必要なし」ではありません。
また、痛み止めや湿布は症状を一時的に和らげる効果はありますが、神経を圧迫している根本の原因には作用しません。薬でマスキングされた状態のまま無理に立ち続けることで、状態が進行してしまうこともあります。
整形外科で診てもらっても「様子を見ましょう」と言われるだけで具体的な改善策が示されない、接骨院で電気をかけてもらったが一時的に楽になるだけで繰り返す、ネットでストレッチを試したけれど逆に悪化してしまった…。
このような経験がある方ほど、「どこに行っても変わらない」と諦めてしまっています。でも、それは原因の特定ができていないまま、対症療法だけを繰り返していたからかもしれません。
目の前の患者さんの身体を丁寧に調べることなしに、原因を決めつけることはしません。
当院では姿勢分析・関節可動域検査・整形外科的検査という3種類の独自検査を組み合わせて、あなたの足の痛みの根本原因を特定します。数値として可視化するため、「なぜ痛みが出ているのか」を患者さん自身にも納得していただいた上で施術をスタートします。
複数のスタッフが在籍する治療院では、来るたびに担当者が変わったり、検査結果が引き継がれていなかったりすることがあります。当院では国家資格である柔道整復師の資格を持つ院長が、問診・検査・施術のすべてを一貫して担当します。
身体の変化は一回一回の施術ごとに起きています。その微妙な変化を見逃さないためにも、一貫した担当制が治療の質を高める上で欠かせないと考えています。
「整体って痛そう」「ボキボキされるのでは」と不安に思っている方も安心してください。当院の施術は、やさしくタッチするような力加減で行いますので、通常は痛みを伴いません。小さなお子さんから年配の方まで安心して受けていただける施術内容です。
当院に坐骨神経痛や足の痛みでお越しになった方が、施術を重ねる中でこのような変化を実感されています。
「これくらいの症状は仕方ない」と思っていた方が、しっかり改善してその後の生活が変わる。そういう場面を何度も目にしてきました。年齢や症状の長さだけで諦めてしまうのは、もったいないと私は感じています。
湿布は炎症による一時的な痛みを和らげる効果はあります。しかし坐骨神経痛のように神経への圧迫が原因の場合、根本にアプローチするものではありません。サポーターも姿勢の補助にはなりますが、長期間頼り続けると周囲の筋力が低下してしまうリスクがあります。
仕事を辞めないと治らないということはありません。ただし、立ち方の癖や職場環境が原因の一端を担っていることもあるため、日常生活でのアドバイスを組み合わせながら施術を進めることが大切です。当院では施術後に生活上の注意点もお伝えしています。
症状の程度や原因によって異なりますが、初回の施術後にすでに変化を感じる方もいらっしゃいます。慢性化が長い方ほど改善には時間を要しますので、早め早めに対処することが重要です。
まず整形外科を受診して骨や神経の状態をレントゲン・MRIで確認することをお勧めします。その上で薬や注射での改善が見られない場合、または根本から身体のバランスを整えたい場合は、整体・柔道整復師への相談が有効な次のステップになります。
長年のキャリアの中で、足の痛みを抱えながら仕事や家事を頑張り続けている方をたくさん見てきました。「忙しいから」「自分だけ休めない」「病院に行くほどでもない」と思いながら、じつはかなりつらい状態を我慢している方が本当に多いのです。
でも、痛みには必ず理由があります。そしてその理由が分かれば、改善への道筋も見えてきます。ひとりで抱え込まずに、気になることがあればいつでもご相談ください。あなたの身体のことを一緒に考えさせてください。
サトウ整体院・高岡本院 院長 佐藤周一

