
院長:佐藤お気軽にご相談ください!


走ると膝の外側がじんわりと痛みだし、下り坂や階段を降りるときにはズキッとした痛みに変わる。休むといったん落ち着くのに、また走り始めると同じ場所が痛くなる。そんな状態が続くと、このまま練習を続けていいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
サトウ整体院・高岡本院の佐藤です。この記事では、腸脛靭帯炎で膝の外側に痛みが出たときに、自宅で確認できること、無理に触らないほうがよい状態、相談を考えたいタイミングについてお話しします。
先に全体像を確認したい方は、腸脛靭帯炎の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、日常で確認しやすいポイントから順にお伝えします。



無理に走らず確認しましょう
ランニングやウォーキングを始めた方から、膝の外側の痛みについてご相談をいただくことが増えています。
多くの場合、走り始めてすぐは気にならず、5分~10分ほど経ったころから膝の外側にピリッとした痛みが出てきます。運動をやめると痛みが引くため、そのまま様子を見てしまう方も少なくありません。
痛みが軽いうちは大会や練習の予定を優先したくなる気持ちもよく分かりますが、同じ負担のかけ方を続けると、痛みが出るまでの時間が徐々に短くなっていく傾向があります。走る距離や時間を変えていないのに、痛みが早く出るようになったと感じたら、体の状態が変わってきているサインといえます。
特に大会前は距離を減らしたくない気持ちが強くなりますが、痛みの出方が変わってきたときほど、走る前に体の状態を確認しておくことが遠回りを防ぐことにつながります。
痛みが出ると、無意識のうちに痛む側の足を庇うような走り方になっていることがあります。
実は、ストレッチだけで改善を目指せると思われがちですが、走り方や着地の仕方そのものに負担の原因が隠れているケースも少なくありません。かばう動きが続くと、股関節や腰にまで負担が広がることもあります。
特に、片方の膝だけをかばって歩いたり走ったりする癖がついていると、痛みが引いたあとも姿勢のかたよりだけが残ってしまうことがあります。着地のたびに体が左右どちらかへ傾いていないか、一度確かめておきたいところです。
腸脛靭帯炎は、ランナー膝と呼ばれることもある膝の痛みです。
太ももの外側から膝の外側にかけて伸びる腸脛靭帯という帯状の組織が、骨と擦れることで炎症のような状態を起こします。ランニングをする方に多くみられるため、この呼び方が定着しています。
自転車を長時間乗る方や、立ち仕事で片足に体重をかけやすい方にも似た痛みが出ることがあり、ランナー以外の方にも無関係とはいえません。膝の使い方や体重のかけ方に共通点があるためと考えられます。
腸脛靭帯に負担が集まる背景には、いくつかの要因が重なっていることが多いです。
着地のときに膝が内側に入りやすい走り方や、片足だけに体重が偏る癖があると、腸脛靭帯に繰り返し摩擦が加わりやすくなります。
普段の練習量を急に増やした場合も、体がその負担に慣れる前に痛みが出やすくなります。シューズを変えた直後に痛みが出た場合は、着地の感覚が変わったことも関係しているかもしれません。
骨盤や股関節の動きにかたよりがあると、太ももの外側に余計な張りが生まれ、同じ場所に負担が集中しやすくなります。
O脚気味の方や、片側だけ靴底が減りやすい方は、こうしたかたよりが背景にある場合があります。デスクワーク中心で座る時間が長い方も、股関節が硬くなりやすい傾向があります。
腸脛靭帯炎の痛みは、下り坂や階段を降りるときに強く出やすいという特徴があります。
膝を軽く曲げた状態で体重がかかると、腸脛靭帯と骨が擦れる角度になりやすいためです。平坦な道では気にならなくても、下りだけ痛むという方もいます。
マラソン大会のコースに下り坂が多い場合は、練習の段階から下りを意識して確認しておくと、当日の痛みに気づきやすくなります。階段の上りでは痛みが少なく、下りでだけ強く出るという違いも目安になります。普段のウォーキングコースに下りが多い方も、同じ視点で振り返ってみるとよいでしょう。
自宅でできることには、優先して試したいことと、無理に行わないほうがよいことがあります。
まずは練習量を一時的に減らし、太ももの外側からお尻にかけてを軽く伸ばすストレッチから始めてみてください。冷やすことで痛みが落ち着く場合もあります。
一方で、強い腫れや熱感がある場合は、無理に揉んだり伸ばしたりしないほうがよいでしょう。自己判断でマッサージを続けると、かえって炎症が長引くこともあります。
痛みが強い日は、思い切って練習を休むことも回復への近道になります。痛みを抱えたまま距離をこなすより、短期間しっかり休んだほうが早く走れるようになるケースもあります。
一度痛みが落ち着いても、同じ場所がまた痛みだすという相談も少なくありません。
痛みが引いた段階で以前と同じ練習量に戻すと、負担のかかり方が変わらないまま同じ場所に摩擦が繰り返されます。走り方の癖や骨盤のバランスが変わらない限り、痛みが戻りやすい状態が続くという見方もできます。
数々のご相談の中でも多いのが、痛みが引いたタイミングで一気に練習量を戻し、数日後に同じ場所がまた痛みだすというパターンです。段階的に距離を戻していくことで、こうした繰り返しを避けやすくなります。焦らず距離を伸ばしていく姿勢が、結果的に大会当日の状態を安定させることにつながります。
痛みの強さや状態によって、相談先や次の行動は変わってきます。
膝が熱を持って腫れている場合や、じっとしていても痛みが引かない場合は、無理に様子を見ず医療機関へ相談したほうがよい状態です。
画像検査などで骨や組織の状態を確認してもらえることもあります。膝の内部で他の異常が起きていないかを確認する意味でも、詳しくは医療機関で確認してください。
サトウ整体院・高岡本院では、走り方や着地の癖、骨盤や股関節のバランスなど、痛みの背景になりやすい体の使い方を確認しています。
痛みが軽いうちから体の使い方を見直しておくと、繰り返しにくい状態を目指しやすくなります。日常の歩き方や靴の減り方まで含めて確認していきます。
腸脛靭帯炎は、走り方や体のかたよりが背景にあることが多く、痛みが引いても同じ練習量に戻すと繰り返しやすい症状です。
今日からできることとして、練習量を一時的に減らし、太もも外側のストレッチを取り入れてみてください。痛みの出方に変化がないか、数日様子を見ておくと安心です。
走り方や骨盤のバランスも含めて確認したい方は、サトウ整体院・高岡本院へお気軽にご相談ください。

