
院長:佐藤お気軽にご相談ください!

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こんにちは。朝晩の空気がひんやりしてきて、体がこわばりやすい季節になりましたね。
レジやキッチン、工場のラインなど、一日中立ったままのお仕事をされている方から「夕方になると腰が重くて、もう限界なんです」というご相談をよくいただきます。
朝は平気なのに、午後になるとだんだん腰が張ってくる。帰宅してからも台所に立つので、休まる時間がない。そんな毎日を送っていませんか?
立ち仕事で腰が痛いのは、決して気合いが足りないからではありません。体の使い方や立ち方のクセ、足元の環境など、いくつかの原因が重なって起こっていることがほとんどです。
今回は、臨床の現場で多くの方の腰を診てきた経験から、立ちっぱなしの腰痛が起こる理由と、仕事中でもこっそりできるセルフケアをお伝えします。



立ち仕事の腰痛は、立ち方と体の動かし方を少し変えるだけでラクになる方が多いんです
「立っているだけなのに、なぜ腰が痛くなるの?」と不思議に思われる方も多いと思います。実は立っている間も、腰やお尻、太ももの筋肉はずっと働き続けているんです。
ここでは、立ち仕事で腰に負担がかかる代表的な原因を3つに分けて、できるだけわかりやすくお話ししますね。
意外かもしれませんが、腰にとって一番の負担は、立つことそのものではなく同じ姿勢のまま動かずに立ち続けることです。
筋肉は縮んだりゆるんだりすることで、ポンプのように血液を巡らせています。ところが同じ場所でじっと立っていると、このポンプがうまく働きません。
血流が滞ると、筋肉に疲労物質がたまりやすくなります。その結果、腰まわりの筋肉がこわばり、重だるさや張りとなって現れてくるのです。
歩き回るお仕事より、レジや受付のようにその場から動けないお仕事のほうがつらいと感じるのは、こうした理由があるからなんですね。
長い時間立っていると、お腹の力が抜けて骨盤が前に傾き、腰のカーブが強くなっていきます。これがいわゆる「反り腰」と呼ばれる状態です。
反り腰になると、背骨の後ろ側にある椎間関節という小さな関節に体重が集中します。筋肉はラクをしているようでも、関節には大きな負担がかかっているのです。
夕方になると腰がズーンと痛むのは、筋肉が疲れて体を支えきれなくなり、関節に頼った立ち方になっているサインかもしれません。
立ち仕事をしていると、つい楽な方の足に体重を乗せてしまいますよね。この「片足重心」も、腰痛の大きな原因のひとつです。
いつも同じ足に体重をかけていると、骨盤が左右どちらかに傾き、ねじれた状態が続きます。すると腰の片側の筋肉ばかりが引っ張られ、痛みにつながっていくのです。
腰の痛みが右だけ、左だけというように片側に出やすい方は、ご自分の立ち方のクセを一度振り返ってみてください。
腰痛の対策を始める前に、まずはご自分の姿勢のクセを知ることが大切です。当院でも、施術の前には必ず姿勢や関節の動きを検査して、原因を確かめるようにしています。
ご自宅でも簡単にできるチェック方法があるので、お仕事から帰ったら一度試してみてください。
やり方はとても簡単です。壁にかかと、お尻、背中、後頭部をつけてまっすぐ立ち、腰と壁のすき間に手のひらを差し込んでみましょう。
| すき間の状態 | 考えられる傾向 |
|---|---|
| 手のひらがすっぽり入り、こぶしまで入りそう | 骨盤が前に傾いた反り腰の傾向 |
| 手のひらがちょうど一枚入る | おおむね良い姿勢 |
| 手のひらがほとんど入らない | 骨盤が後ろに傾いた猫背の傾向 |
いかがでしたか?立ち仕事をされている方は、手がすっぽり入る反り腰タイプがとても多い印象です。
ただし、このチェックはあくまで目安です。骨盤の傾きや背骨の動きは人によって違いますので、気になる方は専門家に詳しく診てもらうと安心ですよ。
「仕事中にストレッチなんてできない」という声もよく聞きます。お客さんの前で体を大きく動かすのは、なかなか難しいですよね。
そこで、まわりに気づかれにくく、立ったままでもできる小さな工夫をご紹介します。どれも数十秒あればできるものばかりです。
10センチほどの低い台や段ボール箱に片足を乗せると、骨盤が自然と後ろに傾き、反り腰がやわらぎます。
数分ごとに乗せる足を左右交代させるのがポイントです。キッチンで料理をするときにも使えるので、ご家庭でもぜひ取り入れてみてください。


じっと立ち続けるより、左右の足に体重を交互に移したり、かかとをゆっくり上げ下げしたりするほうが腰はラクになります。
ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、動かすことで血液を全身に送り返してくれます。お客さんが途切れたちょっとしたすき間に、こまめに動かしてあげましょう。


休憩時間には、固まった筋肉を少しだけゆるめてあげることが大切です。痛みが出るほど強く伸ばすと、かえって体が緊張してしまうので、気持ちいいと感じる程度にとどめてくださいね。
壁や椅子に片手をついて立ち、片方の足首を後ろ手に持って、かかとをお尻に近づけます。太ももの前側が伸びるのを感じながら、20秒ほどゆっくり呼吸しましょう。
太ももの前の筋肉は骨盤とつながっているため、ここが硬くなると骨盤が前に引っ張られて反り腰になりやすくなります。左右とも行ってみてください。


両手を腰に当てて立ち、息を吐きながらおへそを背中の方へ引き込むようにして、骨盤を少し後ろへ倒します。息を吸いながらゆっくり元に戻しましょう。
これを5回~10回くり返すだけで、抜けていたお腹の力が戻り、腰の反りが落ち着いてきます。呼吸と合わせることで、自律神経もととのいやすくなりますよ。


腰の痛みというと腰そのものに目が向きがちですが、実は体の土台である足元も大きく関係しています。毎日何時間も履いている靴が、腰痛の原因になっていることも少なくありません。
ここでは、立ち仕事の方に知っておいてほしい靴選びのポイントをお伝えします。
まず確認してほしいのは、靴のサイズと底のすり減り方です。かかとの外側だけが極端に減っている場合は、体重のかけ方に偏りがあるかもしれません。
クッション性は大切ですが、柔らかすぎる靴にも注意が必要です。足が沈み込むと骨盤がわずかに傾き、それを支えるために腰の筋肉がずっと頑張り続けることになるからです。
選ぶときは、かかとがしっかり安定し、適度なクッションがある靴を目安にしてみてください。土踏まずを支えるインソールを使うのもひとつの方法です。
ヒールの高い靴やパンプスでのお仕事は、つま先側に体重がかかって反り腰になりやすくなります。職場で許されるなら、なるべく低めのヒールを選ぶと腰への負担が軽くなりますよ。
また、床が硬いコンクリートの職場では、足元にクッションマットを敷くだけでも疲れ方が違ってきます。職場の方に相談してみるのもいいですね。
ここまでご紹介したセルフケアで、腰の重だるさがやわらぐ方はたくさんいらっしゃいます。ただ、なかには自分で何とかしようとせず、早めに専門家に診てもらったほうがいい腰痛もあります。
次のようなサインがないか、一度確認してみてください。
お尻から太もも、ふくらはぎにかけてしびれがある場合や、横になって休んでいても痛みが続く場合は、椎間板ヘルニアなど神経が関係していることがあります。
また、足に力が入りにくい、排尿の感覚がおかしい、熱を伴うといった症状があるときは、まず整形外科などの医療機関を受診してください。
そこまでではないけれど、何週間も腰の痛みが続いている、休日に休んでも疲れが抜けない、という方も我慢は禁物です。痛みを繰り返すうちに、体はその状態を覚えてしまうことがあるからです。
立ち仕事の腰痛は、湿布や痛み止めで一時的に落ち着いても、同じ働き方を続けるうちにまたぶり返してしまうことが多いものです。
大切なのは、痛みが出ている腰だけでなく、骨盤の傾きや足首の動き、背骨のしなやかさなど、体全体のバランスから原因を探っていくことです。
当院では、姿勢の分析や関節の動きの検査、整形外科的な検査を組み合わせて、なぜあなたの腰が痛むのかをていねいに確かめてから施術を行っています。
施術はやさしく触れる方法が中心なので、ボキボキ鳴らすような強い刺激はありません。「これで本当に効くの?」と驚かれる方もいますが、強い刺激はかえって体を緊張させてしまうこともあるんです。
あわせて、お仕事中の立ち方や靴選び、ご自宅でできるストレッチなど、日常生活のアドバイスもお伝えしています。
仕事を休むわけにはいかない、家族に心配をかけたくない。そんな思いで毎日がんばっているあなたの力になれたらうれしいです。
ガマンや繰り返す痛みは、体にとってプラスになることはひとつもありません。立ち仕事で腰がつらいときは、どうぞひとりで抱え込まず、お気軽にご相談くださいね。