
院長:佐藤お気軽にご相談ください!


こんにちは、サトウ整体院・高岡本院の佐藤です。夜になっても頭の中で仕事のことがぐるぐる回って、なかなか気持ちが休まらないという方、実は少なくありません。当院にいらっしゃる患者さんの中にも、肩や腰の痛みだけでなく「眠りが浅い」「緊張しやすい」というお悩みを抱えている方が本当に多いんです。今日はそんな方にこそ知ってほしい、腹式呼吸のやり方についてお話ししていきます。



肩や腰の施術をしていると、実は呼吸が浅くなっている方がとても多いことに気づきます。呼吸を整えるだけで身体の緊張感がふっとゆるむ瞬間を何度も見てきました
このセクションでは、呼吸と自律神経の関係について、臨床現場での経験を交えながら分かりやすく解説していきます。難しい医学用語はできるだけ使わず、日常生活の中でイメージしやすい形でお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
私たちの身体には自律神経という、意識しなくても心臓を動かしたり体温を調整したりしてくれる神経が働いています。この自律神経には交感神経と副交感神経という二つのモードがあって、緊張しているときや日中活動しているときは交感神経が優位になります。反対にリラックスしたいとき、眠りにつくときは副交感神経を優位にする必要があるんですね。
ところが現代人は仕事や人間関係のストレスにさらされ続けているせいで、交感神経が優位なまま切り替わらないという方がとても多いんです。実はこの自律神経、自分の意思でコントロールできる数少ない方法が呼吸だとされています。呼吸をゆっくり深くすることで、脳が「今は安全だ、休んでいい」と判断し、副交感神経のスイッチが入りやすくなるわけです。
施術中に患者さんの呼吸を観察していると、痛みや不安を抱えている方ほど呼吸が浅く、胸のあたりだけで息をしている「胸式呼吸」になっている傾向があります。逆にお腹をしっかり使って呼吸ができている方は、身体の緊張もゆるみやすい印象を受けます。
ここからは、私が普段患者さんにもお伝えしている腹式呼吸の具体的な手順をご紹介します。特別な道具も場所も必要ないので、今この記事を読みながらでも試せますよ。
まずは椅子に座るか、仰向けに寝転がるか、ご自身が楽な姿勢を選んでください。肩の力を抜いて、両手はお腹の上に軽く乗せておくと、お腹の動きを感じやすくなるのでおすすめです。目は閉じても開けたままでも構いませんが、閉じたほうが余計な情報が入らず集中しやすいという方が多いです。
準備ができたら、鼻からゆっくりと息を吸っていきます。心の中で「いち、に、さん」と数えながら、3秒かけて吸い込んでください。このとき、胸ではなくお腹をふくらませることを意識するのがポイントです。手を当てたお腹がふわっと膨らむのを感じられれば、正しくできている証拠です。
吸い終えたら、今度は口をすぼめるようにして、ゆっくりと息を吐き出していきます。吐く時間は7秒ほどかけて、吸うときよりもじっくり時間をかけるのがコツです。お腹をゆっくりへこませながら、身体の中の緊張や重たい気持ちも一緒に外へ出していくようなイメージで行ってみてください。
吸う時間より吐く時間を長くすることで、副交感神経がより優位になりやすいと言われています。最初は秒数にこだわりすぎず、ゆっくり長く吐くことだけを意識するだけでも十分効果を感じられるはずです。慣れてきたら少しずつ秒数を安定させていくとよいでしょう。
この呼吸法はいつ行っても構わないのですが、特におすすめしたいのが寝る前のタイミングです。ここでは寝る前に取り入れるメリットについてお話しします。
布団に入ってから頭が冴えてしまい、明日の予定や気になることを考え続けてしまう。そんな経験はありませんか。これは交感神経が優位なまま就寝時間を迎えてしまっている状態です。電気を消して横になったタイミングで、先ほどの腹式呼吸を7回~10回ほど行ってみてください。呼吸に意識を集中させることで、雑念が自然と静まっていくのを感じられると思います。
また、緊張しやすい場面、例えば大事な商談やプレゼンの前、人前で話す前などにもこの呼吸法は役立ちます。吸う時間より吐く時間を長く保つという基本さえ守れば、場所を選ばずどこでも実践できますので、ぜひ生活の様々な場面で取り入れてみてください。
呼吸法は一度やって劇的に変わるものではなく、毎日少しずつ積み重ねていくことで効果を実感しやすくなります。歯磨きのタイミングや布団に入った瞬間など、既にある生活習慣とセットにしてしまうと忘れずに続けやすいですよ。
| シーン | おすすめの回数 | 意識するポイント |
|---|---|---|
| 寝る前 | 7〜10回 | 仰向けで力を抜き、ゆっくり行う |
| 緊張する場面の前 | 3〜5回 | 座ったまま静かに行う |
| 日中のリフレッシュ | 5回程度 | 椅子に座り姿勢を正す |
腹式呼吸はセルフケアとしてとても優れた方法ですが、すべての不調がこれだけで解決するわけではありません。ここでは呼吸法と合わせて知っておいていただきたいことをお伝えします。
長年、多くの患者さんの身体を診てきた中で感じるのは、姿勢の歪みや筋肉の緊張が慢性化していると、呼吸そのものが浅くなりやすいということです。特に猫背気味の方や、デスクワークで長時間同じ姿勢を続けている方は、肋骨まわりの動きが硬くなり、腹式呼吸をしようとしてもお腹がうまく膨らまないというケースをよく見かけます。
そういった場合は呼吸法だけを頑張るのではなく、身体の土台となる姿勢や筋肉の状態を整えることも大切です。当院では自律神経の乱れからくる不調に対しても、身体全体のバランスを検査したうえで、根本的な原因にアプローチする施術を行っています。呼吸を意識しても改善が感じられない、そもそもお腹が思うように膨らまないという方は、一度身体の状態を見直してみるのもひとつの方法かもしれません。
今日ご紹介した呼吸法は、道具もお金もかからず今すぐ始められるセルフケアです。まずは今夜、布団に入ったタイミングで試してみてください。呼吸ひとつで身体の緊張がゆるみ、気持ちが少し軽くなる感覚を味わっていただけたら嬉しく思います。あなたの毎日が少しでも穏やかなものになりますように、これからも役立つ情報をお届けしていきます。