
院長:佐藤お気軽にご相談ください!


腸脛靭帯炎かどうかを確かめるためにグラスピングテストという言葉を目にしたものの、自分ひとりで正しくできるのか不安に感じたことはありませんか。走った後だけ膝の外側がズキッとする、階段の下りで痛みが出る、そんな状態が続くと、このまま様子を見ていいのか気になる方も多いと思います。
サトウ整体院・高岡本院の佐藤です。この記事では、腸脛靭帯炎で迷ったときに、家で確認できること、無理に触らないほうがよい状態、相談を考えたいタイミングについてお話しします。
先に全体像を確認したい方は、腸脛靭帯炎の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、日常で確認しやすいポイントから順にお伝えします。



まず状態を確認しましょう
走り始めてしばらく経つと膝の外側にズキッとした痛みが出て、少し休むと落ち着くものの、また走り出すと同じ場所が痛みだす方は多いです。
階段の下りや長い下り坂を歩いたときに違和感を覚えることもあります。走行距離を伸ばし始めた時期や大会に向けて練習を増やした時期に重なりやすく、単なる疲れと見過ごしやすい痛みです。放っておくと、走るたびに同じ場所が痛み出すようになることもあります。
デスクワークと立ち仕事が混在する働き方をしている方の場合、普段の姿勢の癖が走るときのフォームにも影響していることがあります。膝だけでなく、太ももや股関節の張りにも目を向けてみてください。
膝の外側の痛みについて調べていくと、グラスピングテストという検査名にたどり着く方が少なくありません。
膝を曲げた状態から伸ばしていく際に、外側のある一点を押さえて痛みの出方を確かめる方法です。医療機関でも用いられる確認方法のひとつとされ、腸脛靭帯炎かどうかを見極める手がかりとして紹介されています。ただ、名前だけを知っても実際の手順は分かりにくいという声もよく聞きます。
実際にどのように行うのか、椅子に座った姿勢から順を追って見ていきます。
椅子に座り、膝を90度ほど曲げた姿勢から始めます。膝の外側の少し上(2~3cm)、外側の骨が出っ張っているあたりの部分を、手で押さえてください。
その状態を保ったまま、ゆっくりと膝を伸ばしていきます。押さえている場所にズキッとした痛みが出るようであれば、腸脛靭帯炎の可能性を考える一つの目安になります。片方だけで反応が強く出る場合は、左右差も一緒に確認しておくとよいでしょう。
痛みが強く出るのは、膝が30度ほど曲がった位置に近づいたタイミングであることが多いです。腸脛靭帯と大腿骨の出っ張りがこすれ合う角度に近いためです。
押さえる位置がずれると痛みが分かりにくくなるため、骨の出っ張りそのものではなく、その少し上を意識してみてください。何度か位置を変えて試すと違いが感じやすくなります。
セルフチェックをするうえで、いくつか注意しておきたい点があります。
強く押し込んでしまうと、正しい判定がしづらくなるだけでなく、痛みを余計に強めてしまうこともあります。指で軽く圧をかける程度で十分です。
すでに歩くだけでも強い痛みがある場合は、無理に自分で確かめようとせず、まずは安静を優先してください。腫れや熱感を伴っているときは、別の炎症が隠れている場合もあるため、自己判断で押さえるのは控えたほうがよいでしょう。
グラスピングテストで痛みが出たからといって、それだけで重症だと決めつける必要はありません。逆に痛みが出にくい場合でも、初期段階であることもあります。
正直に言うと、検査結果だけを見て一喜一憂するよりも、日常のどんな場面で痛みが出るかを合わせて確認するほうが、状態を把握しやすいことが多いです。歩き方や走り方の癖まで含めて見ていく視点も欠かせません。
腸脛靭帯炎は、太ももの外側から膝にかけて伸びる腸脛靭帯が、大腿骨の外側の出っ張りとこすれることで起こる炎症です。靭帯そのものより、その間にある組織が刺激を受けているケースも少なくありません。
走行距離や坂道の練習量が急に増えたタイミングで発症しやすく、フォームの癖やO脚傾向がある方は負担が集中しやすい傾向があります。股関節周りの筋力不足や骨盤の傾きが、膝の外側への負担を大きくしていることも少なくありません。
数々のご相談の中でも多いのが、膝を庇っているつもりが、実は歩き方の癖がもともとの負担を大きくしていたというケースです。膝だけを見ていても、背景が見えてこないことがあります。
痛みが軽いうちであれば、自宅での対応で回復に向かうこともあります。
太もも外側の張りを感じたら、無理のない範囲で伸ばす習慣から始めてみてください。次のような対応を、痛みの強さに応じて選んでみましょう。
いずれも痛みが強くない段階での対応です。歩行時にも痛みをかばう歩き方が続いているなら、セルフケアだけで様子を見るのは難しいこともあります。
痛みがあるのに練習量を戻してしまうと、悪循環に入りやすくなります。
休んで軽くなったからとすぐに元の距離に戻すと、同じ場所が再び痛み出すことも珍しくありません。片足立ちで膝が内側に倒れるような不安定さを感じる場合や、痛む側をかばって歩幅が変わっている場合は、セルフケアの範囲を超えていると考えたほうがよいでしょう。
セルフケアの範囲を超えているかどうかは、いくつかのサインから確認できます。
歩くだけで痛みが強く出る、膝に熱感や腫れがある、安静にしても数週間経っても改善が見られない。こうした状態は、医療機関へ相談したほうがよい状態です。
医療機関では、画像検査で他の膝の疾患との違いを確認し、状態によって湿布や消炎鎮痛剤が用いられることがあります。詳しい治療方針については、医療機関で確認してください。
治療院としては、医療機関での検査と並行して、体の使い方や歩き方の癖を見直す視点を大切にしています。骨盤の傾きや股関節の筋力バランスは、レントゲンだけでは分かりにくい部分です。痛みが引いた後にどう体を使っていくかまで含めて確認することが、繰り返しにくい状態を目指すうえで役立ちます。
腸脛靭帯炎かどうかを見極める一つの方法として、グラスピングテストのような確認方法があります。ただし、これだけで断定せず、痛みの出る場面や歩き方の癖まで合わせて見ていくことが大切です。
今日からできることとして、走行距離を一時的に控えめにする、太もも外側のストレッチを取り入れる、痛みが強い日は無理に動かさない、この3つから始めてみてください。小さな積み重ねが、繰り返しにくい状態を目指す近道になります。
骨盤の歪みや歩き方の癖まで含めて確認したい方は、サトウ整体院・高岡本院へお気軽にご相談ください。

